地域の歴史再発見イベント「塩見ウォーク」が2月26日、日向・塩見で開催される。主催は塩見まちづくり協議会。
4年ぶりの開催となる同イベントは今年で10回目。「土地の名前(小字)のナゾに迫る」をテーマに、南北朝時代に土持(つちもち)氏が築城した塩見城址などを歩いて巡る。全行程は約4.5キロ。
講師は、「まち歩きのプロ」として鹿児島県内や九州各地で観光ボランティアガイドの育成・研修などを行っているNPO法人「かごしま探検の会」理事の東川隆太郎さん。2018(平成30)年放送の大河ドラマ「西郷どん」の史料調査や「ブラタモリ」に協力したこともある歴史研究家で、鹿児島のラジオ局で郷土菓子からふるさとの歴史をひも解く番組の「郷土菓子伝承ふるさとの菓子と歴史」も担当している。
塩見まちづくり協議会事務局長の佐藤善彦さんは「塩見ウォークは地域おこしの一つとして始めた。毎年、地区を絞ってまち歩きを行う。東川さんのファンも年々増えており、日向市以外からの参加者も多い。地名の由来となった歴史的な背景を東川さんに解説してもらいながら、塩見の魅力を再発見してほしい」と話す。
市地域コミュニティ課の高村凪さんは「今年初めての取り組みとして日向高校の生徒にボランティアを依頼した。塩見に住んでいる人だけでなく日向市在住の若い世代にも魅力を知ってもらいたい。梅の花も見頃を迎えるので、春の訪れを感じることもできるのでは」と参加を呼びかける。
当日は、同地区で栽培するブルーベリー葉とへべすの果皮のブレンド茶を参加賞として配布するほか、塩見で収穫した果物の販売も行う予定。
開催時間は9時30分~(9時受付開始)、正午前に終了予定。集合場所は日向市農村交流館(塩見、TEL 0982-53-6857)。参加費は、一般=300円、高校生以下無料。雨天中止。