開催延期となっていた延岡を代表する祭り「まつりのべおか」が11月23日、大瀬大橋下流河川敷(延岡市大貫町)で開かれる。
夏の風物詩として知られる同祭は、コロナ禍で一昨年は中止、昨年は年末に花火大会のみを開催した。今年も夏の開催を今回の日程に変更し、規模を縮小して行う。今回のメインは花火大会でナイアガラやスターマインのほか、故人をしのぶ「供養花火」、延岡の盆踊り「新ばんば踊り」誕生60周年を記念して太鼓と音楽で演出する「ばんばの花火」も上げられる。その他、同会場でばんば踊り、延岡市内外の飲食店等約50店が出店する「まつりのべおか物産展」も行う。
同祭実行委員長の榎本雄介さんは「この祭りの特徴は、地元の人たちの手作りであること。市民の有志がお金と力を出し合って祭りを作り上げる。コロナ禍で街中での『出会い神輿(みこし)』『ばんば総踊り』は行わないが、新ばんば踊りの還暦にちなんで6千発の花火を上げる」と話す。医師でもある榎本さんは「今回初めて行う『供養花火』は、コロナの影響で最期の時間を一緒に過ごせなかった家族や、大事な人との別れがきちんとできなかった人のために企画した。40人の申込者には、4号の花火玉のレプリカに毛筆で故人の名前などを手書きし、進呈する」と話す。
開催時間は物産展=11時30分~19時、ばんば踊り=17時~17時30分、花火大会=18時~18時30分。強風の場合は花火大会のみ26日に延期。当日8時に公式ホームページ、SNSなどで開催の可否を発表する。