宮崎県内を拠点に活動する「劇団こふく劇場」が門川町総合文化会館(門川町南町6)で9月3日・4日の2日間、シェイクスピアの最後の作品である「テンペスト」を上演する。主催は門川ふるさと文化財団(同、TEL 0982-63-0002)。
1990(平成2)年に永山智行さんらを中心に旗揚げした同劇団は、三股町立文化会館のフランチャイズカンパニーとして、ワークショップ、小学校巡回公演活動を行う。町民参加型の演劇「みまた演劇フェスティバル『まちドラ!』」の企画も行うなど地域に根差した活動が認められ、2018(平成30)年、県主催の「宮崎県地域づくり顕彰」で大賞を受賞した。門川総合文化会館で公演するのは5年ぶり。
永山さんによると、今回上演する「テンペスト」のあらすじは、娘・ミランダと共に無人島へ追放された主人公・プロスペロが12年後に追放した者と再会する物語で、上演時間1時間で8人の俳優が、さまざまな役を演じるという。
永山さんは「コロナ禍で子どもたちが生の舞台芸術に触れる機会が少なくなっている。大人も子どもも一緒に生の演劇を気軽に鑑賞できる場を提供したい」と話し、「演劇史に残る劇作家・シェイクスピアを大人にも子どもたちにも気軽に楽しんでもらいたいとこの作品を選んだ。舞台では効果音やBGMなども生演奏する。物語も含め、演劇ならではのライブ感を味わっていただけたら」とも。
開演は、3日=14時・19時、4日=11時・15時。チケット料金は、一般前売り=2,000円(当日=2,500円)、U-25割=1,500円、高校生以下無料(要予約)。そのほか、当日野菜を劇団にプレゼントする来場者には「やさい割」=1,500円(前売りのみ)、大人が高校生以下の子どもたちが観劇できるように支援する「ギフトチケット」=2,500円(当日=3,000円)を用意する。