「宮崎キッズマネースクールフェニックス校」(日向市日知屋、TEL 090-2487-1170)代表の黒木麻衣子さんが7月21日、日向市にお金に関する絵本50冊を寄贈した。同日、日向市役所で行われた贈呈式には十屋幸平市長が出席した。
同校ではファイナンシャルプランナーの資格を持つ黒木さんが、子どもたちの生きる力をつけようと子どもにお金とは何かを教えたり、お小遣いについて親子で考えるワークショップを開いたりしている。
お金に関する教育の推進を図るため、黒木さんは日向市への絵本の寄贈を決めた。絵本のタイトルは「おかねはどこからやってくる?」。主人公は犬。欲しいおもちゃがあるが、それを買うお金がなく、お金探しの旅に出て、お金とは何かを知る物語。「お金はありがとうと交換するもの」と学ぶ。
黒木さんは「4月から高校教育で『資産形成』の授業が必修となった。日本では長い間、お金の話はタブーとされてきた面があるが、これからは各家庭や社会全体にも金融教育の取り組みが本格化する。今後進むキャッシュレス社会でお金の大切さや有限性を学ぶことは、子どもたちの生きる力を育むことにつながる。絵本を通じて子どもたちにお金は汚いものではなく、『ありがとう』と交換する素晴らしいものと伝えたい」と話す。
十屋市長は「大変分かりやすい絵本。日向市の子どもたちにもこの絵本を読んで、お金に対する認識を深めてもらいたい」と期待を込める。
絵本は、市内の各小学校、保育園、幼稚園に配布される。