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宮崎・美郷町にラーメン店「美郷麺BARココカラ」 ラーメンマニアが移住で開業

チャーシューとネギをトッピングした「豚soba」(500円)

チャーシューとネギをトッピングした「豚soba」(500円)

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 宮崎・美郷町の和田大橋近くにラーメン店「美郷麺BAR 心空(ココカラ)」(美郷町西郷田代、TEL 090-3664-0455)がオープンして1カ月がたった。

ココカラの「宇納間地鶏soba」

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 昨年10月に福岡県から、妻、子ども4人と共に同町に移住した長崎県壱岐市出身の平尾拓也さんが、今年2月に28年間の営業を終え閉店した「弁ちゃん食堂」の跡地に開業。席数は、カウンター=4席、テーブル=8席。同町にラーメン専門店がなかったことと、同食堂の閉店から開業を決意した。

 平尾さんは18歳の時に福岡県へ進学したことをきっかけに、ラーメンのとりこになって以来26年間、年数百軒のラーメン店を訪れるラーメンマニア。自宅で鶏がらスープを取り、ラーメン作りを研究していたこともあるという。

 同店のラーメンは、国産の豚骨を10時間以上煮込んだ豚骨ベースと美郷町の宇納間地鶏を使い、6時間以上煮込んだ鶏がらベースの2種類。その日の営業分のみを仕込む「取りきり」という技法を使う。豚骨の「げん骨」といわれる部位を毎日20キロ以上さばいて仕込むという。福岡県の製麺所「慶史」に小麦粉の加水率や麺の太さなどをフルオーダーしている極細麺は、つるっとしたのどごしが楽しめるよう仕上げてもらっているという。チャーシューには吉玉畜産(延岡市)の豚肉「延岡よっとん」を使う。

 メニューは、「豚soba」(500円)、泡立つスープが特徴的な「豚sobaかぷちーの」、「宇納間地鶏soba」(以上600円)、「肉増し豚soba」(700円)、「替玉」(100円)、自家製のカレーをトッピングした「カレー替え玉」(150円)。トッピングは「ネギ増し」「きくらげ」「平飼い卵の生卵」(以上50円)などを用意する。「チャーハン」、スパイスから調合し、カレールーを豚骨スープで割る「有機野菜の豚骨カレー」(以上400円)、「半チャーハン」(250円)、「若鳥の唐揚げ」(4個入り)、手作りの「ギョーザ」(6個入り、以上300円)、延岡市で農薬や化学肥料を使わず育てた米を炊いたご飯などをそろえる。20代の時に博多の中洲で3年間バーテンダーを務めた経験から、夜はバーを営業し、カクテルなどを提供する。高校生以下は食事代半額、町内の60歳以上は食事代2割引、2人以上で来店したハンドルキーパーにはドリンク無料・食事代半額のサービスを行う。

 平尾さんは、「妻が宮崎市出身で、宮崎県内で自給自足できる場所を探していた。美郷町に来てから子どもたちがとても生き生きしている。自然がたくさんあり、星空との距離が近いと思った」と振り返る。「ラーメン店で働いた経験がないので、大変なこともある。お客さまがラーメンを口にする瞬間は、緊張する。特にお子さまの意見は正直なので、お子さまから『おいしいね』と言ってもらえた時はホッとする」とも。

 営業時間は、水曜~日曜=11時30分~15時(スープが売り切れ次第終了)。バーは金曜・土曜のみで18時開店。月曜・火曜定休。

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