「百済の里春まつり」が5月1日、美郷町南郷の百済の館及び南郷茶屋周辺で開催される。
美郷町南郷は、西暦660年に朝鮮半島の古代国家、百済が戦に敗れて、百済王族が逃げ延びた地と伝わる。同地の神門神社で百済王の遺品である銅鏡「唐花六花鏡」が発見されるなど「百済王伝説」として町おこしを行う。
同祭は、旧南郷村時代から毎年、2日間にわたり開催されていた。新型コロナウイルスの感染防止の観点から2年間中止となっていたが、今年は規模を縮小し開催する。
会場では、「ヤンニョムチキン」(500円)、「マンドウ(ギョウザ)焼き)」(300円)、「ソトック」「春雨&野菜のり巻き揚げ」(以上200円)、韓国茶の飲み比べなど韓国にちなんだ料理を提供する。韓国の砂糖菓子「タルゴナ」の型抜き体験や韓服試着体験なども行う。
美郷町南郷地域課の課長補佐、松田又男さんは「美郷町南郷には、正倉院の原図を基に建てられた『西の正倉院』や源泉かけ流しの温泉などもある。この機会に南郷の観光を楽しんでほしい」と話す。イベントについて「今年は1日のみの開催となったが、さまざまなアトラクションを用意した。韓国料理の販売では、韓国出身の国際交流員が中心となって料理を提供する。本場の韓国料理を皆さんに堪能してもらえたら」とも。
宮崎県シンボルキャラクター「みやざき犬」のダンスショー(11時30分~12時、13時~13時30分)があるほか、しし汁100食、日本穀物検定協会が実施する「米の食味ランキング」で最高評価「特A」を3年連続獲得する同町の米100食を振る舞う。地元の商店が集い、鳥のもも焼き、総菜、団子などを販売。アロマ蒸留工程見学や抽選会に参加できるスタンプラリーなども企画する。
開催時間は10時~15時。