日向市美々津町で3月8日、「おひなさん祭り」が始まった。
古民家に飾られたひな人形をそぞろ歩きしながら見ることができる
国の伝統的建造物群保存地区に指定されている美々津町の立縫地区は、江戸時代からの町家づくりが今も残る。祭りは2018(平成30)年に始まり、今年で5年目。新型コロナウイルス感染症前は、古民家にひな人形を飾るだけでなく、桃の節句に合わせ甘酒の振る舞いやフリーマーケットなども行ってきた。
今年は昨年と同様規模を縮小して行うことになり、2月からひな人形を飾った民家もあったが、まん延防止措置期間が明け、節句を5日過ぎた8日、本格的にスタートした。歴史民俗資料館、町並みセンターのほか、立縫地区の民家など合わせて15軒でひな人形が飾られている。
祭りを主催する「みみつの歴史的町並みを守る会」事務局長の谷村美江さんは「先週から見に来てくれる人がおり、祭りが春の風物詩として定着しつつあると感じている。今年は着物で町歩きをしてもらう企画を進めていたが、残念ながら中止を決めた。おひなさんの展示のみだが、楽しんでほしい」と話す。
3月27日まで。月曜休催。