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延岡市役所の「アガタ食堂」が開店3カ月 障がい者・地元サッカー選手も活躍

(左から)桑原さん、池元さん、深澤さん、和藤さん。アガタ食堂の入り口で

(左から)桑原さん、池元さん、深澤さん、和藤さん。アガタ食堂の入り口で

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 延岡市役所本庁舎(延岡市東本小路2)2階に「アガタ食堂」がオープンして3カ月がたった。

(左から)ホールを担当するFCアガタの深澤卓真さんと池元馨さん

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 同市役所には新庁舎での業務が始まった2016(平成28)年11月、市職員や一般の人が利用できる食堂がオープンしたが、コロナ禍の2020年4月に閉店。2021年10月4日、介護福祉事業所「はーと介護」(延岡市古川町)が新たな運営者となり、新食堂をオープンした。就労支援施設の業務として障がい者が調理や片付けを担当し、同社社員のFC延岡 AGATAのサッカー選手もホールスタッフとして働く。

 同社の和藤美香さんは「施設の利用者はやりがいを持って働いている。最初は慣れない環境で硬い表情をしていたが、今は笑顔を見せている」と話す。

 メニューは「唐揚げランチ」「チキン南蛮ランチ」「ハンバーグランチ」「焼魚定食」「野菜炒め定食」「親子丼」「カレーライスセット」「かき揚げうどん(そば)」(以上、500円)など。同社社長の桑原一太さんによると、最も人気があるのは「レディースランチ」(500円)だという。テークアウトの弁当のほか、火曜から金曜は「はーとベーカリー」のパンも購入できる。

 レディースランチについて、桑原さんは「デザート付きだからか断トツの人気。ほかの定食より量は少なめだが、男性の注文もOK。魚は北浦産を使うなど、地元産の新鮮な材料で地産地消を目指している。『レトロ食堂』をうたっているのは、ハンバーグは手ごねで作るなど昭和の家庭で食べていた懐かしい味を再現したいから。市職員や来庁者の皆さんに気軽に使ってもらえたら」と話す。

 1月12日も同食堂では、FC延岡 AGATAの選手が働いていた。チームは15日・16日の九州リーグ昇格を目指したトーナメント戦を控える。

 「食堂の仕事で社会人として成長させてもらっている。週末の試合は負けられない戦いなので、いい報告ができるよう頑張りたい」と意気込むDF・深澤卓真選手。MF・池元馨選手は「職場でお客さんやスタッフと触れ合い、いろいろな人に応援してもらっていることを実感する。入れ替え戦はチームが1年間やってきたことをすべて出し切り、やりつくす2日間になる」と話す。

 営業時間は11時~14時。土曜・日曜・祝日定休。

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