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延岡で「生理の貧困」当事者がセミナー 主催者「男性や子どもの参加も歓迎」

「生理の貧困」の当事者として発信を続ける原田いくみさん

「生理の貧困」の当事者として発信を続ける原田いくみさん

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 「生理の貧困」の当事者によるセミナー・ワークショップ「生理の日、ただ笑ってすごしてほしいだけなんだ 生理の貧困から生理の尊厳へ」が1月29日、延岡市社会教育センター(延岡市本小路)で開催される。

公立小学校で生理について話す原田いくみさん

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 主催は「のべおかmoon BOX(ムーンボックス)プロジェクト」と「延岡市男女共同参画推進室」(延岡市桜小路、TEL 0982-22-7056)。

 「生理の貧困」とは、経済的な理由や家族の機能不全により、生理用品や生理にまつわる情報にアクセスできず生活に支障が出る女性がいるという問題のこと。

 同プロジェクトは宮崎県北で子どもの貧困対策に取り組む「子どもネットワークのべおか」(延岡市東本小路1、TEL 0982-20-2568)が中心となり、2021年8月に結成。講師は、同プロジェクトメンバーで、「生理の貧困」の当事者として講演・執筆・発信を行っている原田いくみさんが務める。

 当日は、生理のメカニズムや日本や世界の「生理の貧困」事例についてセミナーを行うほか、個人の体験や「生理の貧困」解消について話し合うワークショップを行う。

 原田さんは「2021年はコロナ禍の貧困として『生理の貧困』が日本でも注目された。貧困問題として認知が広がったが、本質は人権問題。男性の育児参加が当初は『イクメン』という言葉とともに広まったことで、父親の育児が当たり前になってきた。それと同じように、生理の問題も『貧困問題』として取り上げられ、最終的には基本的人権として尊重されるようになってほしいとの願いを込めて『生理の貧困から生理の尊厳へ』という副題をつけた」と話す。

 原田さんは「生理のメカニズムといった基礎的な知識などについても話す。難しい内容ではないので、生理のある人だけでなく少しでも関心がある人なら、男性や学生、子どもなど誰でも気軽に参加してほしい。生理用品の配布を検討している公共施設関係者にもぜひ参加してもらえたら」と呼び掛ける。

 開催時間は13時30分~15時30分。参加無料。定員30人。申し込みは子どもネットワークのべおかまで。

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