日向・迎洋園の主婦が地元に残る神武天皇の神話や名産品をモチーフにした絵本を5月25日、出版した。同市の「ふるさと納税」返礼品にも加わった。
今回出版したのは、しあわせの妖精「ひむまるくん」を主人公にした「ついてる ついてる ついてまる」と「じぶんをしんじるまる」の2冊。学生時代に幼児教育を学び、保育士や小学校講師の経験を持つ主婦・松葉恵美子さんが文と絵を手掛けた。
「ついてる~」には、日向市美々津が東征へと出発した神武天皇の「お船出の地」といわれていることにちなみ、神武天皇が登場。同市名産のへべす、マンゴー、日向夏や伝統菓子「ツキ入れ餅」も物語を構成する要素として使われている。
松葉さんは15年ほど前、ビジネスで成功した人物の書物にあった「ついていると言うといいことがある」という言葉に感銘を受けたという。「『ついてる』という言葉を日常的に使っていればいいことがあることを実感している。絵本にすることで子どもたちにも分かりやすく言霊の力と笑顔の大切さを分かってもらえれば」と話す。
松葉さんの夫でプロデューサーの修さんも幼稚園の園長を務めるなど、23年間幼児教育に携わってきた。「子どもが大人になった時に『自分だったらなんとかなるんじゃないか』というマインドづくりに役立つような、心の栄養になるような本作りを今後もしていきたい」と意気込む。現在、ひむまるくんの歌や着ぐるみを制作中で、「くまモン超え、ふなっしー超えを狙っている」と期待を込める。
価格は各1,890円。6月24日にはホテルベルフォート日向で出版記念パーティーが開かれる。開催時間は18時~20時。参加費は5,000円。申し込み、本の購入はオフィスひむまる(TEL 090-2079-2815)まで。