12月1日、宮崎・門川町をロケ地にした特撮映画「天尊降臨ヒムカイザー THE MOVIE」が製作されることがわかった。

ヒムカイザーの決め台詞「語り継げ」でポーズを取る登壇者

　同日、門川町、宮崎県のご当地ヒーロー「天尊降臨ヒムカイザー」を企画、運営する会社「インパクトワークス」（宮崎市）、芸能事務所「海汐（うみしお）プロダクション」（日向市）の三者が包括連携協定を結んだ。エンターテインメントを通して門川町の魅力、歴史、物産、観光地などを県内外に発信し、地域の振興と活性化に寄与することなどが目的。

　同協定の第一弾として、門川町をロケ地とし、神話と絆をテーマにした県民参加型の特撮ヒーロー映画製作を発表した。主演は、宮崎県のご当地ヒーロー「天尊降臨ヒムカイザー」と宮崎市出身でNHK連続テレビ小説「エール」に佐藤久志役で山崎育三郎さんの少年時代を演じた山口太幹（たいき）さん。海汐プロダクションの海汐祐希さんによると、来年2月に山口さんの相手役となるヒロイン、そのほかのキャスト募集を行い、秋に撮影を始める。再来年の公開を目指すという。ヒロイン、そのほかキャストの演技経験は問わない。

　宮崎県北の中高生を対象に、映画製作に関する職業体験も行う。実際にカメラマンとしてワンシーンを撮影したり、出演者のヘアメークを担当したりする予定。

　誕生して11年目を迎えるヒムカイザーは「子どもだけでなく、家族でも楽しんでもらえる映画になることを期待している」と話す。撮影候補地を聞かれると「門川町役場、門川神社」とも。山口さんは「ヒムカイザーは小さなころから好きだったので共演できてうれしい。撮影で門川町の魅力を知ることも楽しみの一つ。アクションにも挑戦したい」と笑顔を見せる。