夜神楽オンラインツアーが12月4日、宮崎・高千穂で開催される。主催は押方五ヶ村神楽保存会。
山間部を中心に県内各地で残る伝統芸能「夜神楽」。五穀豊穣(ほうじょう)を祈願し夜通し舞い続ける。800年以上続いているといい、高千穂町でも舞手の奉仕者(ほしゃどん)が舞を受け継いできた。新型コロナウイルスの影響で昨年は開催の中止が相次いだが、同保存会は今年も通常開催を見送り、初のオンライン開催を決めた。
オンラインツアーの案内人を務めるのは、海外進出サポート事業やオンラインツアーの企画運営を手掛ける「訪う」の日高葵さん。日高さんは同神楽保存会の会員で、夜神楽の解説や高千穂に観光に来た際のガイドなどを行ってきた。「女人禁制」が一般的な夜神楽だが、高千穂を観光で盛り上げる日高さんの姿を見て、同保存会会長の藤崎康隆さんが保存会への入会を勧めたという。
藤崎さんは「押方五ヶ村の夜神楽は力強いのが特徴。ぜひたくさんの人にオンラインで見てもらいたい」と話す。
参観費は5,400円(御初穂料、送料・ツアー代込み)。ツアー前には、彫り物(えりもの)、五穀、中畑神社の御守りなどを参観者に郵送する。定員50人。申し込み締め切りは11月27日。