自立生活支援に取り組むNPO法人「延岡ほほえみの会」(延岡市惣領町4、TEL 0982-20-3666)が10月30日、「こども食堂のべおか今山」(延岡市山下町1)で「第1回地域と子どものなんでも相談会」を開催した。
宮崎県が、民間企業や団体・個人などから募集した「新型コロナ宮崎復興応援寄付金」を活用し、地域で支える子どもの居場所づくりを目指そうと企画した同イベント。当日は、延べ80人が参加し、こども食堂のべおか今山の「ふれあい弁当会」では60食が完売した。日用品や生理用品の配布も行ったほか、ハロウィーン特別企画「お菓子のつかみ取り」には30人以上の子どもが参加した。
参加した30代女性は「お菓子のつかみ取りがあり、子どもを連れて来やすい雰囲気があった。コロナ禍で外出する機会が減っていたので、こういう人の温かみを感じることができる機会があることがありがたい」と話す。別の来場者は「1人で食事するのが寂しいから子ども食堂に来ている。お客さんとおしゃべりするのが楽しい」と笑顔を見せる。
同NPO代表理事の塩月雅代さんは「はじめての試みだったが、たくさんの子どもたちの笑顔を見ることができ、やってよかった。こども食堂のべおか今山のみなさんや、九州保健福祉大学の学生さんがボランティアで参加してくれたり、『フードバンク日向』(日向市平岩)がお菓子を提供してくれたりと、さまざまな方のおかげで無事に開催することができた。アンケートでは参加者のうち3人に1人が『相談したいことがある』と答えてくれた。来年2月まで毎月行う予定なので、生活のことや住まいのこと、お金のこと、健康のことなどなんでも気軽に相談してほしい。今後も引き続き、『すべての人々に居場所があり、安心して健康に暮らせる社会』を目指して活動を続けていきたい」と話す。
次回開催は11月27日11時~14時を予定する。