宮崎・延岡の焼酎蔵「佐藤焼酎製造場」（延岡市祝子町、TEL 0982-33-2811）が5月1日、麦焼酎「南極上陸 天の刻印」を発売した。

　同社は明治38（1905）年創業の延岡唯一の焼酎メーカー。今回の商品は同社の代表的な銘柄「天の刻印」の季節限定商品で、2020（令和2）年元日に国立極地研究所（南極越冬隊）のメンバーと共に同社の焼酎が南極に上陸したことを記念し造った。

　同社専務の古賀隆雄さんは「南極料理人の竪谷博さんが私どもの焼酎を気に入ってくれていたことから、南極上陸が実現した。隊員の方にも大変好評だったと聞いている。このことにインスピレーションを受けて、通常は10～15度でろ過している焼酎をマイナス15度でろ過し、キンキンに冷やしても品質が変わらず、すっきりおいしく、ほのかな甘みを感じられる焼酎に仕上げた。グラスいっぱいに氷を入れて、1：1のソーダ割りで飲むのが一番のお勧め。若い方にも楽しんでいただきたい」と話す。「竪谷さんが持ち帰った南極の氷で同焼酎を飲んだところ、プチプチと気泡が現れ、格別な味がした」とも。

　アルコール度数は20度。価格は、720ミリリットル＝1,210円、1.8リットル＝2,420円。全国の地酒を扱う飲食店で飲めるほか、同社の売店でも扱う。売店の営業時間は10時～17時。土曜・日曜・祝日定休。