延岡市野地町の五ヶ瀬川沿いの「コノハナロード」に2月22日、1500本の風車が飾られた。
風車の裏には延岡の中学生が医療従事者に向けて贈る言葉も記されている
「コロナに負けるな! 笑顔を咲かせよう 風車プロジェクト」と名付けられた同企画。私立校や支援学校を含めた延岡市内の19の中学校、中等部の生徒が青い厚紙を折り、医療従事者に向けたメッセージを書き添え、風車の羽を作った。川沿いの美化活動に取り組む団体「コノハナロード延岡市民応援隊」のメンバーが、自ら作った風車の支柱を堤防沿いの道50センチごとに取り付けた。
各中学から集められた風車の羽は、岡富中学校の1年生110人の手で支柱に付けられ、750メートルの区間に1500個の風車が五ヶ瀬川を下る風によってクルクルと勢いよく回っている。
延岡の観光イベント「延岡花物語」では4年前から、同所に風車を飾る演出を行ってきた。今年はコロナウイルス感染症拡大防止のため、イベントは中止となったが、岡富中学校の生徒会が中心となり、風車で五ヶ瀬川沿いを飾ることになった。
コノハナロード延岡市民応援隊の松田庄司さんは「今年も風車を付けることになり、私たちも勇気をいただいた。ここを訪れて見てくれる人も勇気と元気をもらえるんじゃないかと思う」と話す。
岡富中1年の甲斐風愛(ふうあ)さんは「医療従事者の皆さんに、いつもありがとう、頑張ってくださいという思いを込めて風車を作った。中学に入って、みんなと触れ合う時間が少なくさみしいが、今日は楽しかった。きれいなサクラと菜の花、風車をぜひ見に来てほしい」と話す。
風車の設置は2月28日まで。