
映像クリエーターを対象にした滞在型プログラムが11月20日、延岡市内で始まる。運営はケーブルテレビ局「ケーブルメディアワイワイ」(延岡市愛宕町2)。
「Connect & Create NOBEOKA」(通称=コネクリ延岡)と名付けられたプログラムで、実施は今年で3回目。テーマを「GOOD FAKE-嘘(うそ)から出た、まさかの延岡-」とし、フィクションを観光資源へと育てる試みに挑戦する。指導役を意味する「メンター」を、お笑い芸人・劇作家のかもめんたる・岩崎う大さんが務め、観光コンテンツクリエーターの佐藤ねじさんが観光資源化するためのアイデアをプログラムに盛り込む。
ポートフォリオやショートムービーのアイデア、企画などを提出してもらい、10組程度のクリエーターを選抜。延岡に招き、最長約2カ月の期間で10分以内のショートムービーを制作してもらう。機材やスペースは同社が持つ動画制作スタジオ「ワイワイプレイラボ」(延岡市幸町3)を貸し出し、宮崎県外のクリエーターには、滞在支援金最大10万円や無償で宿泊できる場所を最長20日間提供。地元の人へのキャストの依頼などを同社がサポートする。
同社ブランド局地域デザイン推進部の山元拓朗さんは「3回目となり、メンターが、映画『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督から、う大さんに変わる。作品の完成度だけでなく、発想や着眼点の面白さによって、よりエンタメ色の強いアドバイスがもらえるのでは」と話す。「テーマを明確に設けることで、作品を作って終わりではなく、延岡に何かが根付くきっかけになれば。例えば、作品にあった架空のメニューが実際に店で提供されたり、新しい土産物になったり…。まちのにぎわいや関係人口の増加に寄与するような作品ができたらうれしい」とも。過去の東京からのプログラム参加者が、地元・山下新天街のイベントPRに積極的に関わる事例もあるという。
制作した動画は来年1月24日に行われる映像祭で上映し、グランプリを決める。グランプリ受賞者には制作委託費として50万円を渡し、新作を作ってもらう。
募集対象は18歳以上。高校生やグループでも応募できる。締め切りは10月12日。俳優として出演するボランティアキャストの募集は12月26日まで。