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宮崎・美郷で栗拾いと椅子作りのイベント 廃校利活用の一環で

椅子作りの様子。親子で力を合わせて

椅子作りの様子。親子で力を合わせて

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 宮崎・美郷町で親子向けのイベント「栗拾い体験! 美郷の日帰り秋旅」が9月6日、旧田代小学校(美郷町西郷田代)で開催された。主催は宮崎県北部広域行政事務組合。宮崎県北9市町村で組織され、地域振興に取り組む団体。

出来上がった栗ご飯を飯ごうから取り出す

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 同イベントは、宮崎県北の子どもたちに農林水産業に興味を持ってもらうことを目的に企画。今回は栗拾い体験に加え、飯ごうでの栗ご飯作り、絵本「どうぞのいす」の読み聞かせ、同絵本に登場する椅子の製作体験を行った。

 栗農家の田口慎也さんは「今年の栗は大きくて非常に甘く育っている。丹沢というわせ種で、家庭でいろいろな料理に使ってほしい」と話す。日向市から参加した小学5年の石垣庄之助君は「思ったより栗が大きくて、甘かった」、母の育子さんは「子どもは初めての栗拾い。栗が実際どのようになっているのか知らなかったので参加した」と話す。

 栗ご飯作りでは美郷町で作られた米を、同町で作られた「日向備長炭」を使って炊き、旧西郷区婦人連絡協議会の「女性の輪」が作った豚汁と一緒に食べた。町内の学校や施設で読み聞かせを行う「絵本サークルスマイル虹」が、絵本「どうぞのいす」の読み聞かせを行った後、絵本に登場する椅子を「ダボ継ぎ」という円柱形の木の棒を使って木材をつなぎ合わせる技法で製作した。担当したNPO法人「西林(せいりん)」の長濱孝泰さんは「椅子の材料は美郷町の木材。椅子作りを通して美郷の自然を体感してほしい」と話す。延岡市在住の小学4年・池田麗梛さんは「飯ごうを初めて使った。ご飯がもちもちしておいしかった。椅子はダボ継ぎで作ったので、くぎより打ちやすかった」と笑顔を見せる。

 イベントを企画・運営した美郷町役場農林振興課の桑津紀大さんは「子どもたちに美郷町の栗や日向備長炭、木材などを知ってもらう機会になった。2021年3月に閉校した田代小学校の利活用を模索している中で、今回のイベントを実施した。涼しくなったら温泉などを目的に、美郷町に遊びに来てほしい」と呼びかける。

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