日向・塩見で2月26日、地域の魅力を再発見する町歩きイベント「第7回塩見ウォーク」が開催された。主催は塩見まちづくり協議会。
大人から子どもまで220人以上が参加した同イベント。当日は、「信仰の里 奥野 西南戦争ゆかりの地も訪ねて」と題して、「奥野 おだいっさん」「内平(うちびら)馬頭観音」「猪久保(いのくぼ)庚申供養塔」などを巡る約6キロのコースを歩いた。
この日の案内役を務めたNPO法人「かごしま探検の会」理事の東川隆太郎さんは、2018年放送予定のNHK大河ドラマ「西郷どん」の原作の時代考証を担当する。「西南戦争では南九州が戦場になったが、宮崎県北は重要な地域だった」と東川さん。信仰の対象が数多く存在することについては、「自然現象の影響をもろに受ける農村地域の特徴から、民間信仰が盛んになった」と話した。
大人の参加者は子どものころの思い出話をしながら歩いたり、小学生のグループは米国出身の男性と交流を図ったりと、思い思いの過ごし方で町歩きを楽しんでいた。
歩き終えた参加者には、そばや蒸しパンを振る舞ったほか、地元のイチゴ農園で栽培されたイチゴの試食も行った。