宮崎県北の山あいの町、日之影町の「お食事処 岳(がく)」(日之影町七折、TEL 080-6440-4282)が12月10日、テークアウトのもつ鍋セットの販売を始めた。
店主の濱崎俊介さんは長崎で生まれ、福岡で育ち、和食料理店、すし店などの飲食店で調理経験を積んできた。2012(平成24)年、結婚を機に妻の故郷である日之影町に移住した。同年9月に国道沿いの「元気村テナント」内に同店をオープンし、日之影産の米や野菜を使った「チキン南蛮定食」(800円)、「岳御膳」(1,000円)などを、夜の部では、「もつ鍋コース」(3,000円~)などを提供してきた。
濱崎さんは、博多で約60年の歴史があるもつ鍋専門店「万十屋」のもつ鍋を食べ、そのおいしさが忘れられなかったという。濱崎さんは「日之影でもあのもつ鍋の味を再現したいと考え、自分で研究し、さらにアレンジを加えた。もつ鍋のスープはしょうゆベースで、にんにくのパンチが効いたコクのある味に整えた」と話す。
新型コロナの影響で売り上げが大きく下がり、弁当のテークアウト販売などでしのいできたが、「人気のもつ鍋を家庭でも味わってほしい」(濱崎さん)との思いから、今年5月からもつ鍋のテークアウト用商品の開発を始めた。真空パックの機械を新たに購入し、「国産和牛もつ鍋セット」(2,000円)が完成。12月10日開催のイルミネーションと飲食のテークアウトを楽しむイベント「ひのかげイルミネーションドライブスルー・テークアウトフェア」でお披露目し、「お客さんから大変好評で、予想以上の売り上げだった。これから一層寒い時期になるので、おいしいもつ鍋で温まってほしい」と濱崎さん。
もつ鍋セットは前日までに要予約。