延岡市幸町のコワーキングスナック「n計画」（TEL 0982-27-2192）が12月8日、オープン1周年を迎えた。

1周年を機にフードメニューを充実させた。写真はナポリタン

　店主でデザイナーの甲斐慶太朗さんは父の故郷が延岡だったことから、2018（平成30）年4月に東京から移住。地域活性化の拠点づくりを目指し、昼はコワーキングスペース、夜はスナック営業の同店を始めた。1周年を迎えることを機に、ソファや棚を置き、喫茶店風に店内を改装した。昼から夜まで、コーヒー、軽食、デザート、アルコールを提供し、コワーキング機能もそのまま残す。

　メニューは、「昔ながらのナポリタン」「和風ちりめんパスタ」（以上850円）、「あの店のミックスサンド」（750円）、「喫茶店のパフェ」（800円）、「クリームソーダ」「コーヒー」（以上500円）などを用意する。

　甲斐さんは「1年はとても短かったが、まだまだ種をまき始めたばかり。開店資金をクラウドファンディングで集めたので、その期待に応えるべく、チャレンジを続けていきたい。今回、喫茶店のような内装にしたのは、純喫茶が見直されているから。経営者の高齢化によって昔ながらの喫茶店が閉店するケースが多いと聞く。それならば、若い人間がスタイルを引き継いでさらに新しいものを加え、仕掛けていけないかと思う」と話す。

　甲斐さんは35歳以下の人たちが延岡の未来について考える「U35 nobeoka未来会議」の企画・運営や、延岡市の離島「島野浦」の町おこしにも力を注いでいる。「それらの活動やn計画で出会った人が夢だった農業を始めたり、もう一度挑戦するために東京へ行ったりするのを見聞きして、微力ではあるが、人が一歩を踏み出すきっかけに少しは自分が役に立ったのではと思う」と甲斐さん。

　営業時間は11時～24時。12月中に来店した人にはアルコール入りの「おとなのクリームソーダ」（700円）の1杯無料券を配布する。