宮崎の日之影町で現在、実りの秋を前に栗の収穫が最盛期を迎えている。
栗の産地として知られる宮崎県北部の山あいの町、日之影町。同町では、木の下にネットを張り巡らし、一カ所に栗が集まるようにし、新鮮な状態ですばやく収穫する農家が多い。品質が高いため、県内外にファンも多いという。生栗はJAの直売所や道の駅「青雲橋」などでも販売している。
地元栗農家の高見一行さんは「今年は作柄が良く豊作が期待されたが、台風10号の影響で出荷量がやや減る見込み。栗は台風の影響を受けやすい作物なので、せっかく育てた栗が収穫期に被害を受けてしまった。ただし、出荷する栗は品質の基準を満たした物だけ。今年もおいしい栗をお届けできるのでは」と話す。
日之影町で製造された栗きんとんや栗ジャムなどの加工品は、ふるさと納税の返礼品にも採用されている。インターネットで地元の特産品を販売する「SEWANE(せわね)」代表の重信誠さんによると、中でも「マロンハウス 甲斐果樹園」が製造販売を手掛ける栗きんとん商品「栗九里」は、栗本来の味が楽しめるとして人気が高いという。
栗の収穫は10月初旬まで続くという。