宮崎ひでじビール(延岡市)が日本のものづくりとテクノロジーの融合を目指す企業「MOON-X(ムーンエックス)」(東京都目黒区)からの呼び掛けに応じ、クラフトビール「日向夏セゾン」を醸造し6月2日、販売を開始した。
右からMOON-X代表の長谷川晋さん、日南の農家、田中良一さん、宮崎ひでじビール社長の永野時彦さん
ビールは「セゾン」というベルギー南部の農家が夏の繁忙期に飲んでいたスタイル。原料の大麦は宮崎県産で、水もひでじビールの工場がある行縢の軟水を使う。MOON-Xによると「セゾンの特徴である心地よい香りと酸味は、日南市の農園『緑の里りょうくん』で栽培された日向夏と合わせることでさらに魅力を増した。日向夏と酵母の特徴を絶妙なバランスで配合させることで、鼻からすっと抜けていく豊かな香りと何杯でも飲める爽快な飲み口、奥深い楽しい味わいに仕上がった」という。
MOON-Xではクラフトビールのブランド「CRAFT-X(クラフトエックス)」を立ち上げ、今年2月「クリスタルIPA」、3月に「ヘイジームーンIPA」を販売。今回の日向夏セゾンは第3弾となる。
宮崎ひでじビール社長の永野時彦さんは「このビールができたのは、ちょうど1年前に現MOON-X代表の長谷川晋さんと宮崎で会ったことがきっかけ。話をするうちに長谷川さんのものづくりへの思いや未来への展望と、私たちの理念である『Think global, brew local』(グローバルに考え、地元でビール文化を花開かせる)との共通点を知り、意気投合した。日向夏セゾンは日向夏を仕込みの段階から使うことで深みのある味を実現。仕事終わりや一日の疲れを癒やす時に飲んで、体の中に日向夏が染みわたっていく感じを楽しんでほしい」と話す。
瓶5本入り=3,960円。CRAFT-Xの公式オンラインショップのみで販売し、送料別。「クリスタルIPA」6缶、「日向夏セゾン」5瓶セット=8,140円(送料無料)なども。