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宮崎・美郷町の福祉工房がマスク生産を強化 7年前からの取り組みに反響

福祉工房「ゆめたまご」のハンドメードのマスク

福祉工房「ゆめたまご」のハンドメードのマスク

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 宮崎県美郷町の福祉工房「ゆめたまご」(南郷神門、TEL 0982-59-0787)が、コロナウイルスの感染拡大防止のため必要な人にマスクを届けようと、マスクの生産を強化している。

ハンドメードの布製品を持つ支援員の高木里美さん

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 美郷町の社会福祉協議会が業務委託で運営する福祉工房「ゆめたまご」は、地域活動支援センターとして障がいがある人に活動の場を提供する。利用者はオリジナル布製品の製作や販売、農作業、委託作業(香典返し商品の製作、清掃作業等)などの生産活動に取り組みながら仲間と交流し、社会参加する。

 手作りのポーチやバッグ、おにぎりケースなどの布製品や雑貨を多く手掛けてきた同工房は、7年ほど前から子ども用の手作りマスクも販売してきた。「学校給食でマスクを使う小学生のために、洗って使えるかわいいマスクが欲しいという声に応えて作るようになった」と支援員の高木里美さん。「3月に離任する小学校の先生が、クラスの生徒さんの分を買ってプレゼントするということも長く続いている」という。

 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐためにマスクが品薄な状況を受け、必要な人からの申し込みにできる限り応えていきたいとマスクの増産を行うことに決めた。「マスクの布は十分にあるが、ゴムが品薄なのでゴムの入荷待ちでお待たせすることもある。ゴムなしでもいいという方には、ゴムなしでも販売する」(高木さん)という。価格は1枚250円(ゴムなしは200円)。

 美郷町社会福祉協議会に勤める社会福祉士の岩倉正仁さんは、「ゆめたまごは障がい者手帳をお持ちの方ならば誰でも参加できる。これまで地域の方々のリクエストに応えながら、障がいがある利用者さんの『やってみたい』を形にしてきた。今回も利用者の皆さんをはじめ、障がいのある方の思いや長所に注目し、生き生きと暮らすだけでなく活躍できる環境を地域の中で整えていきたい」と話す。

 手作りマスクの販売時間は9時~17時。土曜、日曜定休。

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