宮崎・日向のスイーツカフェ「SEIKADO(セイカドー)」(日向市本町、TEL 0982-52-3518)で2月29日と3月1日、「ビーガン料理」の体験イベントが開かれた。
ビーガンとは卵、乳製品、ハチミツを含んだ動物性の食材を食べない菜食主義者のことで、「絶対菜食主義者」と訳されることもある。今回のイベントは日向市出身で、宮崎市でビーガン料理の店「Bashi’s Kitchen」を営む椎葉康祐さんが企画した。各日20食限定で「宮崎玄米ベジランチ」(1,200円)を提供する。同店で開催したのは、店長の緒方大介さんが椎葉さんの同級生であることがきっかけ。
今回は総菜、ご飯など7種がのったプレートとスープを提供。内容は、オリーブオイルを使ったポテトサラダ、ブロッコリーと春菊のクミンあえ、ショウガ、みそ、豆腐、米粉を使ったハンバーグ、トマトとバジルで煮込んだニンジン、白菜の浅漬け、ルワンダ産の紅茶を使った寒天ゼリー、黒米と玄米のご飯とビーツのポタージュ。
椎葉さんは大学卒業後、テレビの特集で興味を持っていた東アフリカのルワンダ共和国への渡航経験を持つ。日本に戻ってからは、椎葉さんによると陰陽のバランスや、気候風土に合った食事、自然の恵みをまるごといただくなどの考えを体系化した「マクロビオティック」を取り入れた暮らしを体験できる千葉県の施設で研修を受けた。その後、ビーガンを知ったという。2019年5月、宮崎市に拠点を移した。
椎葉さんは「私自身がビーガンになり、体調が改善していくのを感じた。欧米などを中心に浸透してきているビーガンだが、具体的にどういった料理なのかを知らない人が多いと思ったため企画した。私が目指すビーガン料理は生産者の顔が分かり、オーガニックの食材を使い、地産地消であること。今回の食材は綾町で農薬や化学肥料を使わずに栽培された野菜などを使った。今後は青島に住み、野菜を生産しながらビーガン料理の弁当などを提供していきたい」と話す。
イベントに参加した50代の女性は「SNSでこのイベントを知り、食べに来た。玄米は食べ応えがあり、野菜はシンプルな味つけでとてもおいしかった。ルワンダ産のルイボスティーも味わい深くとても満足した」と笑顔を見せていた。