宮崎県日向市、門川町で3月1日の「豚の日」を祝うイベントが広がりを見せている。
きっかけは養豚業を営む「高橋ファーム」(日向市塩見)が「豚に感謝する日」として、直売所でブタパーティーを企画したこと。このニュースを見た他の飲食店が「それなら私たちも」と、現在5店が名乗りを上げる。
日向市駅前のお好み焼き店「ひより」は、通常の「ぶた玉」を600円で提供しているところ、豚の日限定で豚肉を倍量にした「ぶっ玉」を700円で提供する。食べる人に「ぶったまげて(驚いて)」もらおうと名付けた。
ほかには、パンとお菓子の店「みずわき」(北町)は、豚の日限定の「ぶたぱん」(173円)を31個限定販売。ユーモラスな豚の顔を描いたメロンパンで、すでに予約の申し込みも入っているという。「kakure cafe NICO」(富高)は特別ランチメニュー「トンカツカレー」(サラダ付き=1,320円)を20食限定で用意。和カフェ「たまのや」(美々津)は常時提供している「味噌(みそ)豚丼」(700円)に豚汁をセットにして「トントンセット」として限定提供する。
日向市の隣町、門川町のイタリアンレストラン「ブリス」(門川町東栄町)は豚ロースのチーズ焼き、豚ロースの自家製スモーク、豚もも肉のトマト煮込み、豚もも肉とかぶのジェノベーゼパスタがセットになった「とんプレート」(サラダ、パンかライス、デザート、ドリンク付き=1,400円)をランチ限定で提供する。
最初に「豚の日」イベントを発案した、中小企業支援を行う「ひむか-Biz」センター長の長友慎治さんは「こんなに面白がってくれる人たちが出てくるとは思わなかった。トントン拍子に話が広がって、日向市を中心に豚の日ブームが起こるかもしれない。豚の日はアメリカで45年以上前から続く記念日だが、日本ではあまり知られていない。一緒に盛り上げてくれる飲食店がトンでもなく増えてくれたらうれしい」と話す。