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宮崎・日向で「細島的祈念祭」 破魔矢で的を射て厄払い

的に向かって弓を構える三輪祭輝ちゃん

的に向かって弓を構える三輪祭輝ちゃん

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 日向市細島で500年前の史実に基づくとされる厄払いの行事「細島的祈念(まときねん)祭」が2月8日、鉾島(ほこしま)神社(大字細島)などで行われた。

本厄の人たちが調理した「護符」

 戦国時代に本家飫肥城主の不意打ちを受け落城し、細島に逃れた日知屋城城主伊東祐邑(すけむら)が自害後、毎夜白馬にまたがった武将の亡霊が現れ、疫病がまん延し、死者が続出したという。1514年に名僧日要上人が亡霊を静めるため、伊太郎・伊次郎兄弟に破魔矢を鬼面が描かれた的に放つように言い、安全を祈願したことが始まりとされる。

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 この日、午前5時ごろ、今年本厄を迎える「祥神会(しょうしんかい)」の男衆24人が宮崎県指定史跡、日要上人の墓所「御開山」で神事を行った後、伊太郎・伊次郎兄弟に扮(ふん)した兒玉慶斗(大王谷学園6年)君と三輪祭輝ちゃん(6歳)が鬼面の的を目がけて矢を放った。兒玉君は「矢が全く飛ばなくて、難しかった」、祭輝ちゃんも「難しかった」と話す。

 祥神会はその後、祐邑の供養碑が立てられる的場へ移動し、直径1メートルの的に破魔矢を射抜き、厄を払った。同会の三輪修司会長は「細島小学校で2クラスあった最後の学年。私たちから下の学年は1クラスとなり人数が減るが、この伝統の祭りを下の世代にもつなげられたら」と話す。

 同神社の境内では、魔除けのために祥神会が手作りした約40センチの竹製の箸と「護符」と呼ばれる黒豆、海藻、ブリの揚げ物などが入ったかゆで地元の参拝客をもてなした。

 参拝客の一人で60代の女性は「毎年主人と参拝し、縁起物といわれる護符を食べに来る。とてもおいしく、今年は3杯も頂いた。箸も護符も厄年の人たちの手作りなので大変だと思うが、来年もまた来たい」と話していた。