宮崎・川南の飲食店「赤坂」(大字川南、TEL 0983-27-2403)で6月、スイートコーンを使ったソフトクリームの販売が始まった。
今年で創業44年を迎え、会席料理や和洋定食を提供する同店。おかみの和田直子さんの発案で、2003年から地元野菜を使ったソフトクリームの販売を始めた。
6月に旬を迎えるスイートコーンは和田さんが明け方に収穫し、ソフトクリーム用の材料として加工する。「スイートコーンソフトクリーム ストレート」(380円)と香料の入っていないプレーンのソフトクリームとスイートコーンソフトとの「ミックス」(350円)の2種を提供する。今年は、昨年より1週間早い販売開始となった。
同町出身で、農家に生まれ育った和田さんは、味はよいのに形が不ぞろいのため、出荷できない野菜を見てきたという。和田さんは「おいしい野菜を無駄にせず、魅力的な商品にできないかと考えた。最初は川南町の名産品であるカボチャ『鈴マロン』でカボチャアイスクリームを作り、その後カボチャソフトクリーム、ニンジンソフトクリームを作った。当初は野菜のデザートが一般的ではなく、一歩引いてしまうお客さんが多かった。スイートコーンソフトは7年前に地元の人から甘いスイートコーンをもらい、これなら野菜の甘さとソフトクリームの甘さが合い、お客さんにも受け入れられるのではないかと考え、作り始めた。スイートコーンの自然な甘さをできるだけ引き出したいと試行錯誤し、ようやくレシピが完成した。今は県内外から、うちのソフトクリームを目当てにわざわざ足を運んでくれる。添加物は一切使っていないので、子どもから大人まで、たくさんの方に食べてもらいたい」と話す。
今年から、スイートコーンソフトクリームとバニラアイスを挟んだ「絶品アイス生最中」(260円)の販売も始めた。来店2時間前までに電話で要予約。ソフトクリーム、生モナカともにイートインのみ。7月中旬まで販売予定。スイートコーンソフトの後はブドウ「サニールージュ」を使ったジェラートを販売する予定。
営業時間は11時~22時。食事は要予約。