デザインを活用した「地域創生」の手法を学ぶ講座「Rethink Creator Project」が6月2日、日向市産業支援センター「ひむか-Biz」(鶴町、TEL 0982-66-6690)で開かれた。
「視点を変えて考える」ことを意味する「Rethink」をテーマに、視点を変える手法を学んだ。高校生から70代の人まで50人を超える人が集まった。クリエーター育成事業を手掛ける「クリエイターズマッチ」(東京都渋谷区)の羽室吉隆さんや、地元のクリエーターを代表し「マウンテン&バレー」の伊森参議さんが、魅力を発信するには伝えたい相手を想像すること、伝えたいものや事象に関するキーワードをたくさん見つけることなどを説明した。
ワークショップではグループに分かれて、「ほそしま岩がきとへべす」「海辺で踊るフラ」「天領うどんのおでん」「細島みなと祭りの太鼓台」「美々津の古民家」「サバゲーフィールドの看板娘」の日向ならではの6枚の写真にコピーを付けた。
参加者の日向高校3年、山下南穂さんは「絵が好きでデザインに興味があり、参加した。若い人は都会に憧れを抱くが、別の視点を持つだけで地元の新たな魅力を発見できることを知った」と話す。
伊森さんは「デザインに関わったことのない人が多く、日向の人たちのデザインを学びたいという意欲を感じた。私自身、学校などで学んだことはなく、実践を積み重ねて試行錯誤してきた人間。参加者の皆さんは自分でもできると感じられたと思う。私の予想を上回る作品もあり、今後も継続してやっていけたら」と話す。