日之影町大字七折にある中川地区で4月7日、「チューリップ祭り」が開催される。
見頃を迎えた4品種、約3万5000本のチューリップが咲き誇る同地区。現在、菜の花、桜も満開の見頃を迎え、山水画を思わせる雄大な周辺の景観と相まって、訪れた人たちを楽しませている。
中川地区は日之影町の東端、綱の瀬川を挟み、延岡市北方町下鹿川の対岸に位置する。2000年ごろから休耕中の棚田を活用し、「チューリップの里づくり」の取り組みが始まった。
当初は個人による試みだったが、次第に地区全体で取り組む活動へと発展し、2004年に地区内7世帯で構成する「中川チューリップの里づくり協議会」が発足。同会が主体となり、毎年チューリップ祭りを行っている。
標高918メートルの比叡山、同660メートルの矢筈岳を眼前に望む棚田では、風に揺れる赤、黄、白など色とりどりのチューリップの花をじっくりと観賞したり、カメラやスマートフォンで写真を撮る人でにぎわいを見せている。
チューリップ祭り当日は、地場産野菜、特産品、うどんの販売のほか、先着良乗車200人に地元婦人会がぜんざい振る舞いも行う。
中川今朝久公民館長は「今年も丹精込めて育てたチューリップが見頃を迎えた。ぜひ多くの人に山間の春を楽しんでほしい」と来場を呼び掛ける。
開催時間は9時~16時。入場無料。