生産者を特集した情報誌と食材をセットにして届ける「食べる通信」の宮崎版「宮崎ひなた食べる通信」が2月22日に創刊する。発行元は農泊推進事業に取り組む「ひなたヴィレッジ協議会」(日向市鶴町)。
創刊から8号までの生産者が決まっている「宮崎ひなた食べる通信」
「食べる通信」は、2013年7月に「東北食べる通信」から始まった「食べもの付き情報誌」。作る人と食べる人、農山漁村と都市をつないで生産者が関係人口(ファン)を獲得することを目指す。「世直しは、食直し」をコンセプトに展開し、現在、国内35、海外4の計39媒体が発行されている。宮崎では「高千穂郷食べる通信」に次いで2番目。
宮崎県の4市9町(延岡市、日向市、西都市、宮崎市、美郷町、門川町、都農町、川南町、高鍋町、新富町、木城町、国富町、綾町)の生産者を取材。日向市で中小企業支援を行う「ひむか-Biz」センター長の長友慎治さんが編集長を務める。
「生産現場の葛藤や苦労、こだわりなどの情報も含めて『ごちそう』と思っていただける方をターゲットに、生産者の思いと宮崎のとがったユニークな食材を中心にお届けしていく。産地と消費地をつなぐことで、世の中の物流にはのらないものも届けることができる」(長友さん)
創刊号は、日向市美々津で農薬を使わずに育てた大根で「千切り大根」を作る黒木栄次さんを特集する。1月26日、27日には収穫体験ツアーを企画。梨のような食感と甘さが楽しめる通称「梨大根」を味わう体験イベントを行う。
長友さんは「まずは春、夏、秋、冬と年に4回発行する。東京から宮崎に2年前にUターンしてから宮崎の野菜や農作物がとてもおいしいことを実感している。そんな自慢の食材を首都圏の食いしん坊の皆さんにお届けしたい。個性的な生産者さんのドラマやストーリーと一緒に味わってもらいたい」と意気込む。
創刊号は2月28日までに届くように発送予定。B4判10ページ。購読料は1号につき2,500円。別途送料がかかる。購読申し込みはインターネットで受け付けている。