宮崎・日向の日向市文化交流センターなどで6月9日・10日、「日向木挽(こびき)唄全国大会」が開かれ、31人目のグランドチャンピオンが決まった。
今年で32回目となる同大会(口蹄疫で中止になった回あり)には449人の申し込みがあり、幼児の部から高年の部、歴代優勝者の部まで8部門で参加者が自慢ののどを披露した。
少年少女の部は、低学年(小学1年~4年)、高学年(小学5年~中学3年)で審査が行われ、低学年では宮崎市の小学4年、大園明(めい)さん、高学年では日向市の中学3年、柏田瑠奈さんが優勝した。
一般女性高年(~1943年生まれ)の部は赤野アグルさん(日向市)、女性中年(1944年~1966年生まれ)の部は戸高五美さん(日向市)、女性青壮年(1967年生まれ~)の部は高見恵子さん(熊本県)、男性中高年(~1944年生まれ)の部は中野新一さん(日向市)、男性青壮年(1945年生まれ~)の部は興梠幸大さん(日向市)、歴代優勝者の部では高見春代さん(熊本県)が優勝した。
高学年の部で優勝した柏田さんは「自分らしく歌えたなと思ったが、まさか優勝できるとは思わなかった。少年少女として出場する最後の大会で1位になれてうれしい」と笑顔を見せる。中学でソフトボール部に所属する柏田さんは、雨天のため中体連の試合が中止になり運よく大会に出場できたという。女性中年の部優勝者の戸高さんは「客席に来ていた夫を見て歌い、緊張せずに済んだ。友人や先輩方から『今日の歌は良かったね』と言われたが、優勝できるとは」と話す。
一般と歴代優勝者の6部門の優勝者が争う優勝旗争奪戦では歴代優勝者の高見さんが頂点に立ち、グランドチャンピオンとなった。
両日とも応援出演として、地元舞踊家による日本舞踊や美々津保育園園児による「げんき太鼓」の演奏、有志による日向名物の「ひょっとこ踊り」が披露された。