日向商工会議所は1月24日、日向商工会館(日向市上町)で元刑事の起業家による講演会を開いた。
「任意の取り調べではかつ丼も食べられる。でも自腹」と刑事の小ネタも披露
講師は、元警部で27年勤めた千葉県警を退職後起業し、刑事時代に培った知識やスキルをビジネスで役立てるための学びの場「刑事塾」をつくった森透匡(ゆきまさ)さん。「取引先や消費者心理の見抜き方」と題して、2時間の講演を行った。
森さんは、主に知能・経済・政治犯を担当し、政治家、経営者、公務員など2000人以上の取り調べや事情聴取を行い、人間心理やうその見抜き方を体得したという。
「何か質問をされて、相手が『質問を繰り返す』『余計なことを言う』『逆切れする』といった場合は、うそをついていることが多い。『~したか』と聞いて、やましいことのない人は『NO』とはっきり言い、うそをついている人はよくしゃべる」と話す。
しぐさや態度の非言語情報でも心理は読めるという。ビジネスでの応用として、商談中に相手が腕組みをしていたら、「それは自己防衛のサイン。雑談をして和ませるといい」とアドバイスした。
「取調室でかつ丼は食べられるのか」「刑事は普段拳銃を持っているか」などの一般の人では知らない、刑事にまつわる小ネタも披露した。