日向のご当地キャラクター「ひむまるくん」が3月末、福岡県に拠点を移し、活躍の場を広げることがわかった。

後ろ姿にさびしさがにじむ、ひむまるくん

　同市の主婦、松葉恵美子さんが昨年5月に出版した絵本「ついてる　ついてる　ついてまる」の主人公として誕生したひむまるくん。名前の由来は宮崎の古名である「日向（ひむか）」から。「しあわせの妖精」として絵本から飛び出し、地元のイベントや祭りのステージに出演し、「オフィスひむまる」の松葉修さんと共にオリジナルソング「ついてる　ついてる　ついてまる」などの曲を披露する。

　地元での知名度を上げ、子どもから大人までファン層を広げていただけに、「ひむまるくん引越し」の話が真実か、ひむまるくんに聞いたところ、「日向を離れるのはさびしいけど本当まる～」と胸の内を明かした。

　ひむまるくんは「この10カ月、日向の地でたくさんの人に笑顔を届けたまる。僕をまったく知らない人からも『会えてよかった』『元気をもらった』とうれしい声をたくさんかけていただいたまる。これからは、より多くの人に出会いたくて、勇気を振り絞って大きな一歩を踏み出そうと思ったまる」と話す。これまでで一番の思い出は「ひむまるくんの歌を幼稚園や保育園の友だちが覚えてくれて、元気な声で一緒に歌ってくれたこと」。

　今後の夢は、「世界中の人の笑顔を見ること」。「世界中の人が一瞬でも僕の笑顔にホッと安心することができたら、世の中はもっともっとすてきになるまる」と言う。

　拠点は移るが、今後日向市のイベントにも参加する予定。4月15日にパン・菓子店「みずわき」が開催する「日夢向（ひむか）の蚤（のみ）の市」に出演する。