日向市美々津のダイコン生産農家が3月23日、ダイコンの収穫体験を始めた。
新燃岳噴火の影響による風評被害対策として企画した同体験。ダイコン栽培と千切り大根加工を手掛ける地元農家の黒木栄次さんによると、3月1日の新燃岳噴火により、「干したダイコンに火山灰が降りかかっている」という風評被害に合い、切り干し大根の取引価格が従来の3分の1に下がったという。
黒木さんは「ダイコンは1本1本手洗いをして、丁寧に皮の汚れを落とした後に千切りにし、真っ白に仕上げている。品質には絶対の自信を持っているので、千切り大根を出荷できないのは本当に悔しい」と話す。
畑には千切りダイコンにするはずだった約4000本のダイコンがまだ埋まったままという。ダイコンを無駄にしたくないと考えた黒木さんは、「子どもたちにイモ掘りのようにダイコン堀りを楽しんでもらいたい」と話す。
料金は1家族500円で10本まで収穫できる。要事前申し込み(TEL 090-8405-3578)。4月1日まで。