日向・東郷町の養鶏業・三浦定さん宅の敷地内で3月15日ごろから、チューリップが咲き始めた。
約20年前から妻の京子さんが自宅敷地内にチューリップの球根を植え、地元の人に「春の名所」として知られる同地。年々チューリップの数は増え、今では6000本以上が植えられている。
京子さんは「以前から花と人が大好き。養鶏業を営んでいるので、なかなか外出できないため、それなら自宅で花を育て、皆さんに見てもらえればいいと思い、植え始めた」ときっかけを話す。毎年9月から土を耕し、肥料をまき、12月半ばにチューリップの球根を植える。10年前に一度、チューリップを植えるのをやめたことがあったが、その時に見物に来た人がチューリップの咲いていないことに落胆したのを見て、それからは絶やすことなく植え続けているという。
敷地内にはチューリップのほか、ビオラ、パンジー、ナデシコ、キンギョソウ、アネモネが咲き、訪れる人を楽しませている。同地には老人ホームの高齢者がバスで見物に訪れるるほか、地元の保育園園児が来て童謡「チューリップ」を歌うことも。見物客が多く、警官が交通整理をすることもあるという。
京子さんによれば、今年は例年より開花が早かったという。そのため「いつもは4月中旬くらいまで咲いているが、今年はもっと早く見頃が終わってしまうのでは」とも。
現在、三浦さん宅の離れでは日向市在住の絵手紙作家・塩月育代さんが個展を開催。期間は4月30日まで。