日向市東郷町の美術館「中島記念館」が9月15日、開館5周年を迎えた。
同市の医療機器メーカー「メディキット」創立者の中島弘明さんが、自社創立40年を記念し、自身の美術品コレクションを一般公開するため設立した同施設。
日本画、洋画、陶磁器、茶器など約60点を展示する。東山魁夷、平山郁夫、横山大観の日本画をはじめ、梅原龍三郎、小磯良平、ルノアール、ユトリロ、ビュッフェなどの洋画、有田焼の歴代柿右衛門作品などを収蔵する。敷地内には尾鈴連山を一望できるカフェテラスも併設する。
同施設を管理する「東郷メディキット」の佐藤満吉さんは「宮崎県は美術館が少なく、県北には一つもなかった。そのため、日向の地元の人、特に子どもたちに本物の美術品に触れる機会を持ってほしいと創業者が願いを込めて建てた。收蔵品は多く、まだすべてを展示していない。一度も来館したことがない方も、ぜひ足を運んでほしい。自然の多く残る周辺の環境も合わせて楽しんでもらえれば」と話す。
開館時間は10時~17時。入館料は、大人=500円、高校生・大学生=250円、中学生以下無料。月曜休館(月曜祝日の場合は翌火曜休館)。