
門川町総合文化会館(門川町南町、TEL 0982-63-0002)で11月1日、同町を舞台にした短編映画「ぼくらのキャンバス」の再上映会が開かれる。
門川町立草川小学校でも撮影を行った(画像提供=2025 公財 宮崎県立芸術・公財 門川ふるさと文化財団)
作品は、門川ふるさと文化財団と宮崎県立芸術劇場の共同企画として製作されたもので、「門川町で変わっていくもの、変わらないもの」がテーマ。町内の小学校3校の6年生らが毎年、庵川地区の防波堤に海や魚など故郷を思いながら壁画を描く「わんぱく壁画」活動を題材にした。
監督を務めたのは、門川ふるさと文化財団の吉田将大さん。かつて映画「おかえり、はやぶさ」(2012年)で本木克英監督の助監督を務めた経験を持ち、今回の製作に当たり本木監督に監督を依頼したところ、「この地をよく知るあなただからこそ、監督としてその思いを映像にしてほしい」と助言を受け、自らメガホンを取った。本木監督は監修として作品に携わった。
撮影は昨年9月、町内の草川小学校や庵川漁港、古民家などで5日間にわたって実施。出演者はオーディションで選び、草川小の児童や町民もエキストラとして参加した。物語は、門川の変わらない風景や文化を通して、親子の絆を描く内容。再上映は「いきいきまちフェスティバル in かどがわ」のアトラクションの一つとして行う。
吉田さんは「全ての関係者の予定を合わせて5日間で撮り切らなければならなかった。奇跡的に天候に恵まれ、屋外撮影は晴天、屋内撮影の日だけ雨という完璧な条件で、門川の美しいロケーションを映像に収めることができた」と振り返る。
「門川町では30年以上にわたり、壁画事業やカンムリウミスズメの保護活動が続けられている。映画を通して、そうした取り組みを多くの人に知ってもらえたことがうれしい。自分たちの町の良さを感じてもらえたら」と笑顔を見せる。
11時30分開場、12時上映開始。入場無料。