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宮崎ひでじビール、都農ワイナリーと共同でビール開発 摘果ブドウ活用

(左から)宮崎ひでじビールの醸造課長で品質管理責任者の森翔太さんと同広報の須賀友美さん

(左から)宮崎ひでじビールの醸造課長で品質管理責任者の森翔太さんと同広報の須賀友美さん

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 宮崎ひでじビール(以下、ひでじビール=延岡市行縢町)が都農ワイナリー(都農町川北)の未利用ブドウを使ったクラフトビールを10月20日、数量限定で発売した。

都農ワイナリーの青ブドウを使った宮崎ひでじビールの「アグリーダ・セゾン」

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 今回のビールは、「都農キャンベル青葡萄(ぶどう) アグリーダ・セゾン 2025」。同ワイナリーがワインを造る際に摘果したキャンベル・アーリー種の青ブドウを副原料にした「セゾン」というスタイルのもの。セゾンビールはベルギー発祥で、もともと農作業の合間に喉を潤すために造られ、「セゾン酵母」を使う。醸造酒を作るという共通点のある両社は、2018(平成30)年に発足した「みやざき発酵文化ネットワーク」の会員として活動する。ひでじビールの永野時彦社長は「以前から都農ワイナリーの赤尾誠二社長と、いつかは協力して酒を造ろうと話をしていて、今回ようやく実現した」と話す。

 ひでじビールの醸造課長で品質管理責任者の森翔太さんは「アグリーダとは、完熟前のブドウの、酸味のある搾り汁のこと。摘果ブドウの酸味を生かすためにセゾンビールにし、フルーティーでありながら、ドライな酸味、爽快な喉越しに仕上げた。ジョッキでグイッと飲むタイプのものではなく、ワイングラスに注ぐなどして食中酒として、イタリアンなどの洋食に合わせていただき、ゆっくり味わってほしい」と話す。

 同社広報の須賀友美さんは「アグリーダを使ったビールは当社では初めて。摘果ブドウという未利用資源の活用や、県内でのコラボレーションということで地産地消、地域経済の循環を促進するSDGsの取り組みにもつながっている」とアピールする。

 価格は、330ミリリットル瓶628円。行縢(むかばき)のひでじビール醸造所売店、オンラインショップのほか、都農ワイナリーの直営店、宮崎県内の一部飲食店、酒販店、小売店でも販売する。

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