
延岡・北浦の炭焼き職人が6月25日、「ちろぺこ食堂」(延岡市恒富町4)で炭と炭焼きの魅力を伝える体験会を開く。
企画したのは5年前から炭を作る鈴木啓次良(けいじろう)さん。独ゲティンゲン大学で物理学の修士号を取得した後、東京でプログラマーやシステムエンジニアとして勤務した。2020年2月、自然の中で仕事をしたいと延岡に移り住み、炭焼き職人の元で2年間修業。現在、「炭窯lepos(すみがま・レポス)」の屋号で炭を作りながら、学校が苦手な子どもたちの支援や、延岡フィルハーモニーのバイオリン奏者としての活動も行う。
鈴木さんは「三大備長炭の一つが宮崎県北で作られる日向備長炭だが、高級品として料亭や焼き鳥店に卸され、一般の人が使うことはあまりない。このイベントは今回6回目で、もっと身近に炭の良さを知ってもらおうと企画し、行っている。魚の干物や肉類など好きな食材を持ってきてもらい、当日炭で焼く。200円のサバの切り身も高級な一品になって、非常においしい」と話す。「備長炭はスーパーなどで売られている炭に比べ火がつけづらいが、より高温になり、遠赤外線を多く発生させる。炭に関する質問があれば何でも聞いてほしい」とも。
開催時間は18時30分~21時。参加費500円。炭の販売も行う。