異業種交流と町づくりを目的にした日向市の団体「ひなたベンチの会」が5月24日、新たにベンチを設置した。
同会は2022年1月、「瓦田」の屋号でトマトなどを栽培する農家の佐藤未樹崇さんの呼びかけで、就労継続支援A型事業所を運営する「HRC plus」(上町)、製材会社「グロースリング」(日知屋)が協力し、塩見の笹河バス停近くにベンチを設けたことがきっかけで発足した。業種の異なる人たちが集まることで、町が少し良くなることを実感した佐藤さんが代表となり、これまでマルシェを開催したり、意見交換会を行ったりしてきた。
今回はマルシェの開催場所でもあった、日向市文化交流センターの広場にベンチを設置した。マルシェはアコーディオン奏者のcobaさん、東京・銀座「ラ・ベットラ・ダ・オチアイ」オーナーシェフ・落合務さんらが関わった舞台を盛り上げるために行われたもの。協賛金を集めて運営費に充てたが、その残金でベンチを作った。会として2台目のベンチとなる。
佐藤さんは「既に日向にも会社の経営や仕事のために定期的に活動する団体はあるが、私たちはもう少し緩いつながりの中で、飲んだり食べたりしながら友達になっていく会を作りたいと思った。ものづくり、飲食店経営、助産師、漁師など、いろいろな分野で頑張っている人が集まり、互いのことを知ってほしい。活動を続けていく中で、3台目、4台目のベンチを設置していければ」と話す。