性的マイノリティー(性的少数者)をはじめとするあらゆるマイノリティーへの差別や暴力に反対する「延岡プライドパレード」が12月24日、延岡市で開かれる。主催は同実行委員会(延岡市浜町、TEL 070-4346-5255)。
プライドパレードは、性的マイノリティーに対する偏見・差別・暴力に反対し、それをなくしていこうとする社会運動。欧米諸国をはじめとした世界の主要都市で毎年開催され、日本では1994(平成6)年に東京で初めて開催された。
宮崎県延岡市では初となる同パレード。実行委員会の共同代表で「アライ」と呼ばれる性的マイノリティーの支援者である原田いくみさんがSNSに「延岡でもプライドパレードをしたい」と投稿し、それを見たトランスジェンダー当事者で同共同代表の佐藤薫さんと一緒に実行委員を募り、準備してきた。
原田さんは「性的マイノリティーとアライは延岡にもいて、延岡でもプライドパレードができることを可視化したいと思って計画した。たくさんの人に来てほしい」と話す。
当日は、延岡駅前広場をスタート地点とし、祇園町交差点を経由して延岡市役所を目指す。復路は「コープみやざき北小路店」、祇園町交差点を経由して延岡駅前広場に戻る。歩きながら事前募集したメッセージを読み上げるほか、それぞれのスポットで参加者のスピーチを行う。
佐藤さんは「今回、性的マイノリティーに限らず、全てのマイノリティーへの差別・暴力に反対する姿勢を大切にしている。当日一緒に歩くのに気後れするという人は沿道から見てくれたりレインボーフラッグを振ってくれたりするだけでもうれしい。フラッグは参加申込者だけでなく、実行委員に当日声かけしてくれた人にも渡す。スポットでのスピーチは手話通訳付き。趣旨に賛同してくれる人は誰でも参加してもらえたら」と呼びかける。
14時開始。参加無料。