「食パン工房 日夢向（ひむか）」が11月3日、日向の「パンとお菓子の店 みずわき」（日向市北町、TEL 0982-52-2394）店内にオープンする。

食パン1斤サイズ型で焼き上げた、（左から）あんこパン、レーズンパン、メロンパンの3種

　創業53年の同店。長年、よりおいしさを突き詰めた食パンを作りたいと考えてきた店主で2代目の水脇秀遠さんは、2年前から県内のさまざまな食パンを食べ比べるなどして、角形食パンの開発を進めてきた。「佐賀県産小麦粉や、蜂蜜、バター、生クリームを使い、今まで店では出していなかったパンを開発した。ちぎって何も付けずにそのまま食べてみてほしい」と話す。
　共に店を切り盛りする妻の貴久子さんは「型に入れて焼くとき、山型食パンはふたをしないので、空気が入りふわふわとした食感。角型食パンはふたをするので、水分が逃げずしっとりとした食感になる。食べ比べて、『どっち派』かで盛り上がってもらえれば」と笑顔を見せる。

　福岡県の調理製菓専門学校を卒業し、兵庫県と宮崎市の製菓店に勤めた後、店を引き継ぎたいと昨年4月にUターンした長男・優人さんも、同食パン工房に携わる。優人さんは「地元の人に愛されて53年の店で、味を引き継ぐのは思った以上に責任が重い。立ち上げた新ブランドで、より多くの人に当店の味を知ってもらいたい」と話す。

　11月3日から3日間、同工房のオープンを記念してイベントを開催する。3日間は、角型食パン（2斤＝940円）のほか、従来の山型食パンの生地を使って食パン1斤サイズ型で焼き上げた、あんこパン、レーズンパン、メロンパンの3種（各500円）、優人さんが開発したブリオッシュ生地でアーモンドクリームとチョコレートを包んで焼いた「パンスイス」（400円）も販売する。「揚げたてのおいしさを味わってほしい」（貴久子さん）と揚げてすぐに提供する揚げパン、あんドーナツ、かりんとうまんじゅう（各100円）も用意する。

　11月5日まで。

　営業時間は7時～17時。水曜定休。