テントサウナの体験イベントが10月15日、石並川の河川敷（日向市美々津町）で開催された。主催は、サウナ愛好家サークル「サゴコロ日向」。

テントサウナ体験イベントを開いた（左から）臼井寛宗さん、瀧本百合さん、澤井苑代さん

　同サークルメンバーでテントサウナのレンタル事業を行う臼井寛宗（ひろむね）さんと、宿泊施設「Le Lodge（ル・ロッジ）美々津」（日向市美々津町）（以下、ル・ロッジ）オーナーの瀧本百合さんが新しい日向の魅力を発見してもらおうと企画した。

　当日は、石並川の河原にテントサウナを設置。来場者はまきストーブで温められたテント内に入り、目を閉じてリラックスしていた。その後は、石並川に入ったり、用意されたサップボードに乗り外気浴をしたりするなど思い思いに楽しんでいた。

　臼井さんは2022年5月、サーフィンをきっかけに神奈川県から移住した。臼井さんによると、自身は全国のサウナ施設を200カ所以上訪問したというサウナ好きが高じて、昨年からテントサウナのレンタル事業を始めたという。ル・ロッジスタッフの澤井苑代さんに瀧本さんを紹介され、2022年10月から同施設のオプションサービスとして、テントサウナレンタルを行っている。

　臼井さんは「宿泊した人に何度か体験していただいた。より多くの人にテントサウナの楽しさを知ってほしい。石並川は街から離れた場所にあり、緑に囲まれ、水もきれいでリラックスできる場所。自然の中でストレスフリーな時間を過ごしてほしい。サウナは自分と向き合う時間ができ、心も体も整えることができる。今後も宮崎の自然を感じられる場所でテントサウナ体験会を開いていきたい」と話す。

　瀧本さんは「テントサウナ事業を取り入れてから、観光した帰りに宿泊するというよりは、サウナとバーベキューを楽しむために予約する人が増えた。忙しい毎日で頭の中が混乱し、体もケアができない状態が続く時、自然の中でサウナをするとリセットされて心身が整えられると思う」と話す。

　この日訪れた大阪府在住の長濱華子さんは「石並川という場所を地元の人から紹介され、偶然立ち寄ったらテントがあった。これまでサウナは苦手だったが、一度体験してみようと試してみた。テントサウナ内から周りのロケーションが見られることもあり、息苦しさを感じなかった。サーフィンをするので、サーフィンをした後の疲れた体でテントサウナに入りゆっくりできたら」と笑顔を見せる。