美郷町南郷神門への移住者が地域資源を生かした歯磨きジェルを商品化し、8月4日に販売を始めた。
商品化したのは京都出身の河野瑞輝さん。専門学校卒業後、ITベンチャーなど数社で働いた後、ウェブ系企業を創業。2021年に大阪から美郷町に移住した。河野さんは「海が好きでサーフィンができるお倉が浜の近くに住もうと住居を探し、移住支援が充実していた美郷町に決めた」と振り返る。
歯磨きジェルを開発したのは「自分が好きな、自然の原料を使ったものがなかったから。『身土不二(しんどふじ)』という言葉を知り、日本人なら日本の原料で作ったものがいいのではと思うようになった。移住して地域に自生するクロモジや特産品のユズを知り、これらを使いたいと思った」と話す。
ユズは地元で「放置ユズ」といわれる、収穫されずに樹木に残ったユズを取り、ごみとして捨てられるはずだったものを活用する。「材料をエッセンシャルオイルにして、リラックスできる香りの歯磨きに仕上げた」とも。
現在、クラウドファンディングで支援を呼びかけており、目標金額の10万円を超え106万円に達している。支援額は2,000円~。9月15日まで。