延岡市学校保健会が8月6日、延岡市役所講堂(延岡市東本小路2)で研究大会を行った。
子宮頸がんの罹患のピークは30~40代。子育て世代の女性がかかることから「マザーキラー」とも呼ばれる
同会は1953(昭和28)年に学校保健の充実、向上を目指し、学校医、学校歯科医、学校薬剤師らの学校保健に関する専門家をはじめ、学校関係者やPTA等によって、活動をスタートした。大会は毎年1回、課題研究などのために同会と市教育委員会で開く。
当日は、鹿児島県薩摩川内市のれいめい高校教諭でスマホ依存防止アドバイザーの堀省吾さんが、生徒のスマホ依存の現状と改善方法について講演。講演には宮崎県産婦人科医会会長で宮崎県立看護大学教授の川越靖之さんも登壇した。
堀さんは、アップルの創業者でスティーブ・ジョブズやマイクロソフトの創業者でビル・ゲイツが自分の子どもたちにデジタル機器を使うことを制限していたという事例や、スマホやゲームに依存することで前頭前野やドーパミン神経の機能低下が起こることなどを説明した。堀さんの学校では3週間、スマホ・タブレット・ゲームなどのスクリーンによる刺激を断つプログラムを実施していることも紹介した。
川越さんは、宮崎県が子宮頸がん罹患率日本一という現状を改善するには子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)の接種率、検診率の向上が有効であることや、世界各国や日本の一部では同ワクチンを男子にも接種し、将来の咽頭がん発症のリスクを下げる試みがなされていることを紹介した。