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日向・細島の漁師が水産庁長官賞 宮崎県初の「底定置網」導入で

(右から)高田一人さんと是澤喜幸組合長

(右から)高田一人さんと是澤喜幸組合長

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 日向市漁業協同組合が4月25日、同漁協組合員の高田一人さんの「全国青年・女性漁業者交流大会」漁業経営改善部門・水産庁長官賞受賞を記念して表彰セレモニーを同組合で行った。

表彰状と副賞を手渡される高田さん(右)

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 全国漁業協同組合連合会主催の「全国青年・女性漁業者交流大会」は3月1日・2日、ホテルグランドアーク半蔵門(東京・千代田)で行われた。高田さんは同大会の漁業経営改善部門に「底定置網」漁法の紹介で宮崎県代表として出場。小規模事業者でも単価の高い魚をとることで独立した経営ができることを発表した。水産庁長官賞は、農林水産大臣賞に次ぐ上位2番目の賞となる。

 高田さんは会社員経験後、2016(平成28)年に大型定置網で漁を行う船の乗組員として働きはじめ、2021年独立。同年12月に底定置網を初操業した。高田さんは「漁業とは関係ない家で育ったが、東京から故郷に帰った時に地元を盛り上げるなら、地場産業である漁業に携わりたいと思った」と振り返る。

「1年間やってきたことが間違いではなかったことが証明された。宮崎県で底定置網を行う人は現在私以外にはいないが、コストが安く、操業時間も短いため、新規参入しやすい。私のように一人で漁業を行う人にも向いている。漁業の担い手不足を解決する意味でも、今後はやりたいという人にアドバイスしていきたい」と高田さん。「水中ドローンを使い、海中にある網の様子の確認や、網の置き方の改善に活用している」とも。

 是澤喜幸組合長は「一人で経営でき、初期投資も少なくて済むところが評価された」と笑顔を見せる。

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