「オペラ ガラ・コンサート」が延岡総合文化センター(東浜砂町、TEL 0982-22-1855)で2月12日、行われる。
「華麗なるオペラの世界」と副題の付いた同コンサートは、当初「国民文化祭みやざき2020」で2020年に上演される予定だった。「ひむかオペラの会」と「延岡フィルハーモニー管弦楽団」が共に準備を進めていたが、新型 コロナウィルス感染症のため延期になり、1年後の開催を目指したものの、再びコロナの影響で中止になった。2021年12月、延岡フィルの音楽監督で指揮をする予定だった椛山達己さんが亡くなり、幻のコンサートとなっていた。
同会と延岡フィルなどが協議を重ね、椛山さんの愛弟子で延岡出身の山脇幸人さんが指揮者を務めることになり、今回の開催が決まった。1月9日には公開練習が行われた。
ひむかオペラの会会長で、ソリストの後藤紀子さんは「コロナに翻弄(ほんろう)され、2度目の中止は上演の2週間前に決まり、本当に涙した。山脇先生の指揮の下、初めてオーケストラと合わせ、新鮮で緊張もした。当日は第1部でモーツァルト、第2部でイタリアオペラの世界を表現する。オペラの衣装や音楽の違いも楽しんでもらいたい」と話す。ソリスト11人に加え、延岡市民を中心にした27人のオペラ合唱団も舞台に立つという。
延岡フィル代表の北林鉄平さんは「椛山さんと作り上げてきた曲で、楽譜に書き込みがある」と亡き指揮者を悼む。
山脇さんは「ようやく演奏会ができる環境が戻ってきた。オペラの会も延岡フィルも中学生の頃から縁があり、この2つの大きな宝物と共演できることは感謝の一言しかない。宮崎、延岡も元気だよということが見せられたら」と話す。「中学時代の吹奏楽部の顧問が椛山先生で、『私が5年間プロデュースするから指揮者になってみないか』と言ってもらい、指揮者の基本、テクニックだけでなく、人間性も学んだ」とも。
14時開演。チケット料金は、指定席=3,000円、一般自由席=2,000円、学生自由席(大学生以下)=1,000円。各プレイガイドのほか、延岡総合文化センターでも販売する。