延岡のこすもす保育園(延岡市大門町)で11月14日、バイオリン、オーボエ、ピアノの演奏会が開かれた。
企画したのは、九州保健福祉大学(吉野町)講師の松原由美さん。松原さんは社会福祉学部臨床福祉学科で、幼児期の子どもに与える音楽の影響について研究している。
演奏会は、クラシック音楽に触れる機会の少ない子どもたちに音楽を通して豊かな感性を育ててもらい、生活の質やコミュニケーションの向上などを図ろうと、同大の「地域創生事業経費助成」を受けて開いた。
当日は、いずれも延岡市のピアノ奏者・山之口圭子さん、オーボエ奏者・西山いずみさん、バイオリン奏者・池田靖子さんが、童謡やクラッシックなど7曲を披露。子どもたちは、興味深そうに楽器を見たり、「おばけなんかないさ」「さんぽ」、アニメ「鬼滅の刃」のテーマ曲「紅蓮華」などの演奏時には歌を口ずさんだりして、楽しんだ。
松原さんは、「幼児期の音楽は豊かな感性を育て、楽しみながらリズム感や集中力を養う効果があるといわれている。演奏会場に行くことが難しい子どもたちにも音楽を楽しく、身近なものにしてもらうために企画した。生の楽器の音を聞いてもらい、文化の芽を育んでいきたい」と話す。「今後は、コンサートに参加した子どもたちの保護者に文化活動についてのアンケートを行う予定。延岡市の音楽活動の発展に寄与できれば」とも。
来年1月にかけて同様のコンサートを開く。開催日と会場は、今月25日=たちばな保育園(岡富町)、12月9日=川中保育園(東本小路)、来年1月(詳細未定)。