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日向・富島高、悲願の甲子園初勝利ならず 市役所PVの応援団も涙

声援を送る富高生

声援を送る富高生

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 日向市役所(本町)1階ロビーで8月11日、全国高等学校野球選手権パブリックビューイングが行われ、3年ぶり2度目の出場を果たした県立富島高校を応援しようと約20人の市民が集まった。

大型スクリーンを設置した日向市庁舎1階のロビー

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 8月6日に開幕した夏の甲子園。宮崎県代表の富島高(日向市鶴町)が大会6日目・第4試合に登場し、4年ぶり3度目の出場の山口県代表・私立下関国際高校と対戦した。

 縦175センチ、横315センチの大型スクリーンを設置したパブリックビューイング会場では、甲子園に応援に行けなかった富高生、市民などが集まり、声援を送った。今年新調したオレンジと黒色を使った同校オリジナルのキャップやマフラータオルの応援グッズが配られた。

 富島は最速148キロの直球に加え、スライダー、フォーク、カーブなど巧に操る変化球が持ち味のエース、日高暖己(あつみ)投手がマウンドに上がった。下関国際は投手層が厚く最速140キロ以上の投手が3人揃い、エース、古賀康誠投手が先発した。

 1回表、下関国際が外野手の赤瀬健心選手がタイムリーヒットを放ち1点先制。富島は再三、ヒットや四球で進塁するもののチャンスをものにできなかった。下関国際は6回表に四球とセカンドへのタイムリー内野安打で2点を追加。さらに終盤の8回、9回にもタイムリーヒットで1点ずつを追加した。富島は6回裏に代わった2人目の仲井慎投手の好投に苦しめられ、5‐0で敗退した。

 富島高1年の矢野凜花(りりか)さんは「夢の舞台を目指して、ふだん練習を頑張っていた。みんな一致団結したいい試合だった。初めてパブリックビューイングを経験して、だんだんみんなで盛り上がり楽しかった」と話す。

 同高3年の山本聡太さんは「とても迫力のある試合だった。遠い場所で戦っている仲間たちの熱意が伝わった。絶対甲子園で勝つ気持ちで練習しているところを見ていてたので悔しい。帰ってきたらかっこよかったよと伝えたい」と目に涙を浮かべながら話す。

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