日向市東郷町の和菓子製造販売店「日吉だんご」(TEL 0982-69-2594)が7月10日、曜日限定で食パン「かんむり」の販売を始めた。
創業50周年を記念したプロジェクトの一つ。今回販売を始めた山型の食パン(1斤=500円、1本・2斤分=950円)は、同社取締役の日吉雅紀さんが主食として毎日食べてもらえる商品を作りたいという思いから開発した。和菓子の材料の一つである「もち粉」も使う。商品名は製造工場の敷地内から見られる、東郷町のシンボルである山「冠岳」(標高438メートル)をイメージして付けた。
日吉さんは「お客さんから高級食パン専門店がなく宮崎市や延岡市に買いに行っているという話を聞いたことも、商品化のきっかけの一つ。毎日はお菓子を食べないという人でもパンだったら毎日食べられるのではないかと考えた。和菓子店らしくもち粉を使うことに決めたが、分量によってはパンがしぼんでしまうため工夫し、フワフワ、モチモチとした食感を楽しめるように仕上げた。初めて自ら手がけた商品で思い入れも強い。食パンは生食のまま、包丁で切らずに手でちぎりながら食べてほしい」と話す。
同商品は火曜、土曜、日曜、祝日限定販売。当日の朝に焼き上げたものが店に並ぶ。販売店と営業時間は、イオン日向店=9時~18時、Aコープ一ヶ岡=9時30分~18時。